マンション売却における購入申し込み書の注意点など

マンション売却における購入申し込み書の注意点など

とくに長い期間マンションの売却活動を行っているような場合は、内覧した方から購入申し込み(購入申し込み書)が入った時というのは、なんとも言えない幸せな気持ちになることでしょう^^

内覧のたびに部屋を片付けて、いらないものを捨ててというのは本当にしんどいですからね(^-^;

味わった人だけわかるあの感覚。

そして、知らない人が来るという恐怖(笑)

それはおいといて、『購入申し込み書が入ったからこれで売却活動ともおさらばできる』と安易に考えるのはあまり良くないというお話をします。

購入申し込み書とは?

購入申し込み書は買い付け申込書とも言われますが、これは簡単に言うと『この物件を買います』という意思を売り主側に伝えるものです。

ようするに他の人に購入されない為にキープしている状態なので、購入申し込み書=購入に繋がるわけではないんですね(^-^;

法的拘束力がないので買い手側の一声で、すぐにキャンセルが出来てしまう状態なのです。罰則もありません。

とはいえ、購入の意思が全くない人は購入申し込み書を書くはずもないです。

何はともあれ購入申し込み書の内容をキッチリと確認して、答えを示すことを意識しましょう。

購入申し込み書で確認しておくべきポイント

購入申し込み書には以下のような内容が記載されています。

・買主に関する情報
・購入希望条件(購入希望価格、引渡し日等)
・契約締結希望日
・手付金
・対象物件情報(所在地や面積)
・その他の条件

大体このような内容になります。

このなかでも3つは特に意識して見ておいた方がいいので解説していきます。

購入希望価格

これは当然確認すべき点になります。

購入希望価格は、文字通り買い手が購入した金額を記載しています。

売り手側の立場からすると、販売している価格がそのまま購入希望価格であればなんら問題ありません。

ただ殆どの場合、販売価格をそのまま記載してくるという事はありません。

売り手側は減額交渉をされた場合の事も想定して価格を設定しますし、買い手側も売り手がいくらか実際に売却したい金額に上乗せしているという事は分かっているでしょうから^^

なので、販売価格からいくらか値引きした金額を記載していることが多いですし、販売価格をそのまま記載しているのは、かなり珍しいと思います。

ですので、売り手側としては記載の金額では厳しいのでということを買い手に伝え、交渉をしていくことが求められます。

買い手が吹っ掛けている事も想定できるので、ここは妥協せずに交渉していきましょう。

手付金

手付金は、売買契約を結ぶ前に頂く一部のお金です。契約金というような位置づけですね。

残りのお金は、契約後の決済の局面で振り込まれることになります。

ただここで手付金の額が低すぎるような場合は注意が必要です。

というのも、売買契約が完了したとしても契約をキャンセルされてしまうというケースも存在する為です(^-^;

そうした事態を避けるためにも、売買価格の5%くらいは手付金として頂いておくのが理想かなと思います。

この辺りはまともな営業マンであれば、抑えてくれるはずなので心配はないと思いますけどね^^

契約締結希望日

マンションの契約締結希望日も購入申し込み書に記載されています。

ただこの日時が長ければ長いほどヤバいです(^-^;

なぜなら売買契約の日時が先であればあるほど、買い手の気持ちが揺らいでしまう可能性が無くはない為です。

買い手がマンションを購入する!と思っていても身内あるいは友人が、そのマンションよりも条件の良いマンションがあるよなどと言ってくる可能性もあるためです。

そうなると、買い手がマンションを購入しようと思っていても、気持ちに揺らぎが生まれ「やっぱりこの話は無かったことで・・」なんてことも言われかねません。

人間の意志力は弱いですからね。

そのような事態を防ぐためにも、契約は可能な限り早く結んでおいた方がいいでしょう。

加えて、契約締結希望日が先の日時であった場合、万が一にもその契約が無くなったという事を想定してみましょう。

そうすると、契約するまでの時間が台無しになってしまい販売期間が無駄に伸びてしまいます。

そうなると、本来は払わなくてよいお金がでてくるので良い事は一つもありません。

ですので契約締結希望日がいつなのかもしっかりとチェックしておきましょう^^

マンション売却における購入申し込み書の注意点などのまとめ

購入申し込み書を頂いても、思い上がらずに落ち着いて内容をひとつづつ確認しましょう。

そうするといい結果が生まれやすくなりますからね。

紹介した3点については、特に意識して確認して頂くことをオススメします^^

余談ですが購入申し込み書を貰ったからといって、必ずしも早い順に交渉をしなければならないというものではないです。

ニーズがあるマンションであるならば、購入申し込みが同時に複数入る可能性もあるので^^

その場合は売り手が買い手を選べるということです。そうなれば、条件が良い購入希望者一択ですね^^

ぜひとも損をしないように注意しましょう。

以上、マンション売却における購入申し込み書の注意点などでした。